2014/10/27 (Mon) 『イニョン王妃の男』第15話 命の代償 あらすじと感想、画像、OST

第15話 命の代償

ヒジンはブンドがソウルに帰った時、彼のお札を預かりました。

「もはや、使うことはないから預ける」と、ブンドが言ったのです。

その事が嬉しくて、ヒジンは夜も寝られません。
スギョンを起こさないように、ソっと起きていきます。
そして、預かったお札を見て、ニコニコしていました。

大切な物なので、失くさないように貸し金庫に入れるつもりなのです。

夜も遅いのに、ブンドから電話がきて質問攻めに合いました。

時計の見方や文字の並び、ネクタイの使い方まで全てが疑問だらけ！

慣例より実用性重視の現代において、何故ネクタイをするのか？

どうして勤め人が苦しそうなのにネクタイをするのか、分からにという彼に、

ヒジンはいい事を思い付いて、5分で行ける彼の家に行きました。

そして奥さんが、旦那さんの為に結ぶネクタイの使い方を教えたのです。

首を引っ張って、キスするためにネクタイは存在していると言います。

あらゆる物の用途は究極的に、口づけに集約されると言うブンド。

些細なことも、全部が幸せなキスにつなげてしまうヒジンなのです。

何でも口づけに漕ぎ着けるので、淫らなだと言い、それも良いと言います。
その全てを知っているブンドは、ヒジンがどうやってキスに漕ぎ着けるのかと、
品物の説明ではなく、そちらの方に興味を持っているのです。

ヒジンは5分で帰れると言いながら、ブンドの傍を離れません。
そして彼女は、ウトウトとしながらも笑っているのです。
ブンドは「何故、寝ながら笑う」と、ヒジンに問いかけたのです。

するとヒジンは「ほんの5分出会えるなんて不思議だから」と答えました。
300年もの時を、行ったり来たりしていたからだと話したのです。
ブンドが知らない、待っていたヒジンの心細さや寂しさが伝わって来ました。

仕事の後に皆で食事に行くことになりますが、ヒジンはパスしました。
　

彼と会ってメニューを決めようとしますが、もう頼んだというのです。
フィレンツェに行きたいというブンドに、これが主食たと教えてあげました。

きのこクリームパスタを注文しましたが、食べてみるとイマイチの表情。

美味で放心したと言いますが、ヒジンのパスタを食べさせると

お皿を交換してしまったブンド。

その後も、ヒジンの好きなように・・・

二人は夜の公園に行き、フィレンツェに旅行する話をします。

大きな難問は、ブンドには身分証がないことなのです。

するとブンドは、自分で偽造する方法を見つけると言い出しました。

綿あめを買ってみると言って、彼は行列に並びました。

何をするんでも楽しくって、次のデートをソウルタワーにしようと、

よそ見をしている間に、ブンドが消えてしまったのです。

朝鮮時代に戻ったブンドの前に、空からお札が振ってきました。

手にしたお札は、みるみるうちに黒く変色していったのです。
別れ別れになったブンドもヒジンも、お互いの携帯で連絡しました。

しかし、ブンドの番号は“使われていない”とアナウンスされました。
ブンドの携帯は、うんともすんとも言わなかったのです。

ヒジンは、ブンドから預かったお札が消えたと知り愕然としました。 

ブンドはお札が黒くなったのは、ユンウォルに異変が起きたと感じました。
彼女を探してみると、既に息絶えていたのです。

チャスが犯人だと思い、彼の遊ぶ部屋に押しかけました。

ブンドが生きてたと知って、二人で戦いになります。

ユンウォルとヒジンを失った悲しみで、怒りが爆発しました。

チャスを仕留めましたが、自身も怪我を負いました。

（現代のソウル）
ブンドが消えてしまい、ヒジンは公園から動こうとしませんでした。
誰も居なくなった公園で、たった一人でブンドを待っていたのです。
彼との想い出の深い、あの赤い電話ボックスの中に入って・・・


（朝鮮時代）

ヒョンナム寺に行き、ユンウォルを葬って欲しいと頼みました。

和尚に官軍が探しているので、早く立ち去った方がいいと言われます。

お札が黒くなり、効力がなくなったのを知って彼は自害を試みたのです。

（現代のソウル）

するとブンドは、ソウルに戻る事ができたのです。

ヒジンに電話をかけ、公園に居ると聞かされました。
ここで消えたから、ここで待っていたと泣きながら話すヒジン。

二人で出直そうとしたのに・・・

彼女の目の前で、ブンドは消えてしまったのです。
こうして、互いを求め合っていた二人に、突然の別れが訪れたのです。

それぞれの時代で、二人はこの現実が受け入れられませんでした。

放心状態のヒジンは、公園か彼の家かで泣き暮らしています。

スギョンが見かねて彼の家に行ったら、もう会えないと泣き出しました。

（朝鮮時代）

ブンドは最後の望みは住職だと思い、会いに行きました。

長い道のりを経て到着すると、住職は入滅していたのです。

彼には全く望みがなくなり、大きな決心をしました。

 

お札が切れた時、現代のソウルでブンドの存在が消えたのです。
ヒジンだけが覚えていて、他の誰もがブンドを知りませんでした。
このお札を燃やせば、全ての記憶が消えるのかと考えあぐねています。

ヒジンは絶対に自分を待っているはず。
生きたくても行けないなら、自分を忘れた方がいいと選択したのです。
切なく悲しい想いで、ブンドは文を認めたのです。

　　これはそなたと私のために綴った文だ

　　私がこの文のことを忘れ

　　またはこの文ですら消える定めかも知れぬが

　　私かまたはそなたが

　　もしや、忘れぬまま生きるやもしれぬ

　　どちらかの為に綴る文

　　私がこのお札を手にした時

　　その因果が何かを知りたかった

　　初めは祈願を果たすことが果だと思い

　　次にそなたと出会い、結ばれるのが果だと思った

　　次は新天地で、新たな人生を歩むことが果だと思った

　　だが、今になってようやく分かった

　　生き延びた事が因

　　全てを失う事が果であったことを

　　私の未来、私の名誉、私の信念、

　　大切な人たち、そしてそなたまで

　　一命を取り留めた代わりに

　　何もかも失ってしまう

　　当然の道理かも知れぬ

　　何か一つは得られると思った私が愚かだった

　　その代償はとてつもなく大きい

　　そなたに会えぬこと以上

　　辛いことがあると言うことを

　　今、悟った

　　記憶、私達の記憶、二人の記憶

　　それは私が払うべき、最後の代償

　　これからどうなるかは分からぬ

　　互いを忘れて生きていくのか

　　または、忘れぬまま苦しみ続けるのか

　　望みが叶うなら

　　私はそなたを覚えていたい

　　そなたを忘れて残りの人生を送るのは

　　地獄であろうから

　　そしていつか

　　そなたがこの文を読んでも

　　誰に当てた文であるか

　　気付かぬことを願う

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　 　　　　　　　　　　　　

筆を置いたブンドは、何度か躊躇してお札に火を付けました。

『イニョン王妃の男』OST　同じ空　別の時間に・

『イニョン王妃の男』OST　今 会いに行きます・

　　　感　想　　

偶然の出会いから、恋に落ちた二人。
ブンドとヒジンが一緒に居られた時間は、とても短いはずです。
それなのに、ブンドは誰よりもヒジンの事を理解していましたね。

あんなに大きな愛で包まれ、ヒジンは本当に幸せだったはず。
こんなにも切なくて悲しい別れが、二人を引き裂くとは・・・
何とも残酷な演出で、抗議したいくらいの気持ちでした。

ユンウォルの最後が、無残な分だけブンドの怒りは倍増したのでしょう。
もしかしたら、違う世界を知ったからこそ、この時代への怒りが増して、
チェスへの怒りというより、何かを失った喪失感が形になったのかも？

今日の回は、最初は見ていてキュンキュンする場面ばかり。
映像を見ながら、画像をカットしなければならないのに、
つい入り込んでしまって、何とも見直してしましました。

それなのに、2/3以上が切なくて苦しくなるほどの涙が出ました。
タイピングしている文字が読めなくなるほどでした。
このドラマは既に4～5回は見ているのに、とても新鮮な感じだったのです。

まさかの展開で、初めて見た時の衝撃が戻ってきました。
最終回は、今回以上に泣きっぱなしになります。
私も心して向かわなくてはと、気合を入れて頑張りますね。