2015/03/18 (Wed) 『トンイ(同伊)』第27話 狙われた新王妃 あらすじ、画像、キャスト、用語補足

第27話 狙われた新王妃

オクチョンは肅宗がトンイを探していると、心の動揺を話しました。

トンイは死んだが、前王妃の存在が邪魔だと言い出します。

それを聞いたヒジェは、トンイが生きていると話しました。

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『トンイ(同伊)』まとめ一覧

その頃、トンイはソリと一緒に都を目指していたのです。

肅宗はソ・ヨンギの報告で、ヒジェがトンイを捕らえたと聞かされました。

トンイが宮廷から消えた事と関係があると、ソ・ヨンギは言ったのです。

すぐに本人に聞くという肅宗に、今は時ではないと言いました。

トンイが宮廷から逃亡した罪人だから捕らえたと、言い訳をすると言うのです。

まずトンイを探すのが先決で、全てを伏せてくれと願い出ました。

嵐のような雨の中、肅宗は出かけると言い出しました。

同じ頃、オクチョンも一人で考えこんでいたのです。

雨の中で、占い師のキム・ファンの話を思い出していました。

　“光陰相随(ｺｳｴｲｿｳｽﾞｲ)　陽引陰(ﾖｳｲﾝｴｲ)”

　　　光と影は常に離れず、光が陰を引き寄せる

　　　すなわち、光が陰を引き寄せる

　　　同じ運命に引き寄せられるのです

　　　それはまさしく、貴女のことだ

　　　貴女は全てを持つが、もう一人は何も持たない

　　　貴女は全て手にしているが、もう一人は全て失いそこから始める

それを聞いたオクチョンは、もう一人が自分の陰かと聞いたのです。

陰は貴女の方だと答えたキム・ファン。

その子が生き延びたなら、オクチョンが敵う相手ではないと言いました。

これを全て思い出し、前王妃が私の影ではなかったと知ったのです。

これは終わりではなく、始まりなのだと自分に言い聞かせました。

お付の尚宮達が捜して声をかけても、微動だにしなかったのです。

ヒジェは都への渡し場や門も全て閉じて、通る者の検問をするように命じます。

トンイの人相書を配り、絶対に見つけるようにと恫喝しました。

生きて都に戻すことはできないと、物凄い剣幕だったのです。

あと一歩の所まで来たのに、警戒が厳しすぎてトンイ達は動けません。

都の様子は、執事が探りに行ってくれました。

ヒジェの部下は、チョンスの住まいまで見張っていたのです。

チョンスはソ・ヨンギと落ち合うため、街のはずれを歩いていました。

一軒の家を守るような仕草に、チョンスは反応してしまったのです。

王の護衛を倒し、肅宗に向かって剣を向けてしまいました。

ハン内官が「無礼者！」と叫んだ時、ソ・ヨンギが現れたのです。

「貴様、何をしておる。この御方は王様だ」と剣を叩き落とされました。

慌てたチョンスは、肅宗の前に跪き無礼を謝ったのです。

王の護衛を容易く倒すチョンスが、ソ・ヨンギを補佐しているので安心したと言います。

トンイの話を聞いて、不安で一睡もできなかったと話しました。

今は精悍する時だと感じ、ソ・ヨンギに令牌(ﾖﾝﾍﾟ)を渡したのです。

部屋から出て来た肅宗は、チョンスの事を許したのです。

トンイも始めは、自分を王と知らず塀を乗り越える為に背中を踏んだと話し、

王命ではなく、無事にトンイを連れ帰ってくれと頼みました。

そして肅宗は、自ら探せるチョンスが羨ましいと言ったのです。

トンイが都に入るのは困難なのですが、彼女は絶対に諦めませんでした。

変装してでも都に入って、絶対に肅宗に会うと決めていたのです。

トンイが都を見ていた時、肅宗も同じように空を見上げていました。

オクチョンの元にオ・テソク達が来て、トンイが生きていると知らされました。

トンイが戻っても、支障がないよう備えると言い出したのです。

親蚕礼(ﾁﾝｼﾞｬﾑﾈ)の機会を使い、自分の座を守ろうとしていました。

トンイが一人で変装して都に戻ろうとした時、ソリが声をかけたのです。

そして今度はソリが、トンイと一緒に行くと決断をしました。

トンイを一人にして後悔するのは一度でたくさんと、心情を話したのです。

ソリを先頭にして、妓楼を作って一旗揚げたいと役人に伝えました。

執事と使用人だと言うと、通してくれたのです。

ところが一人の役人がそれを止め、人相書と照らし合わそうとしました。

絶体絶命になった時、門の中からオ・ユンがソリを見つけたのです。

そこで武官の必要な追求が終わり、ソリ達は無事に通る事ができました。

こうしてトンイは、都に入る事ができたのです。

オクチョンは、宮廷に入る時の決意を遂げて王妃になりました。

そしてその座からは、絶対に引き下がらないと決めていたのです。

親蚕礼の儀式を使って、彼女は自作自演を試みたのでした。

 

円卓に座ってお茶を飲んだ瞬間、オクチョンは気を失ってしまったのです。

オクチョンのお茶に毒を盛ったと、肅宗に報告が入りました。

ユン氏の元にヒジェが出向き、自ら毒を飲んだと話したのです。

肅宗の心を惑わすトンイのせいだと言って、激しく憎んだいました。

ソリの執事が捕盗庁に行ったのですが、ソ・ヨンギもチョンスも居ませんでした。

宮廷の中は大騒ぎで、前王妃が騒ぎの元にされてしまうのです。

その事は前王妃も、チョン・イングクから聞かされて驚いていました。

トンイはファン達を見つけたのですが、後を付けられていると知ります。

監察府では、ユ尚宮の陰謀が遂に動き始めていました。

この一件が解決するまで、宮殿を出てはいけないと命が出たのです。

チョンスたちが捜しても、トンイは見つかりませんでした。

ソ・ヨンギは、トンイに対するチョンスの気持ちを訊いたのです。

妹のようなだと答えると、ソ・ヨンギはあの者は女官だと釘を刺しました。

肅宗の前に南人達が集まり、オ・テソクがこの件を糾弾せよと叫んでいました。

トンイはこの話を聞き、町で暮らす前王妃を陥れるためだと分かったのです。

急いで宮殿に戻りたいトンイですが、その方法が全く見つかりませんでした。

トンイは水汲みなら、きつい仕事なのでいつも不足しているのを思い出し、

水汲みの仕事をするために、宮廷に入ることを決めました。

危険を承知の上で、トンイは水汲みを志願したのです。

水汲み初日に、トンイはオ・テプンの息子に見られてしまいました。

肅宗は心が落ち着かないので、外にでるとハン内官に付けたのです。

その頃、トンイは王宮殿を目指して急いでいました。

ウロウロしていた時、武官に見つかり何をしているのかと詰問されたのです。

＜用語の簡単補足＞

令牌(ﾖﾝﾍﾟ)：王の命令で動いている事を示す札

親蚕礼(ﾁﾝｼﾞｬﾑﾈ)：王妃主宰の養蚕を奨励する儀式

（朝廷に関する用語）
　　議政府(ｳｲｼﾞｮﾝﾌﾞ)：最高行政官庁
　　内医院(ﾈｲｳｫﾝ)：王と王室の薬を調剤する官庁
　　内需司(ﾈｽｻ)：王室の財産を管理する部署
　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)：都の行政・司法を担当する官庁

　　監察府(ｶﾑﾁｬﾙﾌﾞ)：女官を監督する部署

　　司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)：役人の違法行為を監督する官庁

　　捕盗庁(ﾎﾟﾄﾁｮﾝ)：犯罪を取り締まる官庁

　　義禁府(ｳｨｸﾞﾑﾌﾞ)：重罪人を取り調べる官庁

　　掌楽院(ﾁｬﾝｱｺﾞﾝ)：宮廷の音楽を担当する部署
　　右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)：都の西部・北部を管轄する捕盗庁　

（官職名）
　　左議政(ﾁｬｲｼﾞｮﾝ)：朝廷の高位官職名
　　都承旨(ﾄｽﾝｼﾞ)：王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官
　　従事官(ﾁｮﾝｻｶﾞﾝ)：捕盗庁の隊長

　　最高尚宮(ﾁｪｺﾞｻﾝｸﾞﾝ)：最高責任者の尚宮を称す

　　判官(ﾊﾟﾝｶﾞﾝ)：官庁の高位官職名

　　大司憲(ﾃｻﾎﾝ)：司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の長官

　　発兵符(ﾊﾟﾙﾋﾟｮﾝﾌﾞ)：王が兵の動員を命じる札

（内命婦）

　　淑媛(ｽｸﾞｫﾝ)：王の側室に与える官位の一つ・従四品相当

　　承恩尚宮(ｽﾝｳﾝｻﾝｸﾞﾝ)：王の寵愛を受けて尚宮になった女官・正五品相当

（その他）
　　恵民署(ﾍﾐﾝｿ)：庶民の医療施設

　　唐鞋(ﾀﾝﾍ)：唐草模様を施した革靴
　　白朮天麻湯(ﾋﾞｬｸｼﾞｭﾂﾌﾞｼﾄｳ)：煎じ薬の一種・関節痛や神経痛などに効く
　　奚琴(ﾍｸﾞﾑ)：二弦の弦楽器　日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む
　　豊山犬(ﾌﾟﾝｻﾝ)：狩猟犬
　　御酒(ｺﾞｼﾞｭ)：王が注いでくれるお酒の事
　　剣契(ｺﾑｹﾞ)：賤民たちの秘密組織