2015/03/15 (Sun) 『トンイ(同伊)』第24話 遠く離れて あらすじ、画像、キャスト、用語補足

第24話 遠く離れて

翌朝、王妃になったオクチョンは得意満面な表情で部屋を出ました。

皆に“王妃様”と呼ばれ、住まいとなった王妃殿を振り返っていたのです。

庭を散策していると、親衛隊が王妃殿を踏み荒らしていました。

何をすると恫喝したその時、目の前にトンイが現れたのです。

一度は死んだが、禧嬪の罪を暴く証拠を肅宗に見せるために、

生き返ってきたと言って、禧嬪はそのまま捕らわれてしまいました。

そしてその瞬間に悪夢から覚め、トンイの亡霊に恐れを感じていたのです。

『トンイ(同伊)』女官時代(12話~)の主なキャスト

『トンイ(同伊)』まとめ一覧

久しぶりに肅宗が世子と遊んでいた時、王妃が現れました。

自分の所にも、ちっとも顔を出してくれないと言うのです。

肅宗は政務に追われていたと言い、さっさと帰って行きました。

火事で消失した内需司の書庫を見て、随分と出来上がったと言っていたのです。

それを聞いたオクチョンは、少し顔を曇らせていました。

トンイの夢を見た事で、不安になっていたのです。

オクチョンが王妃になった事で、兄のヒジェも捕盗庁の大将になれたのです。

王妃は清国からの、世子の承認が遅れている事を気にしていました。

王が王妃と決めたのだから、安心しろとヒジェが宥めってくれたのです。

巷で評判になっている“謝氏南征記(ｻｼﾅﾑｼﾞｮﾝｷﾞ)を、肅宗も読みました。

情けない男が妾に溺れ、糟糠の妻を追い出す話なのです。

小説の男は悔い改め元の鞘に納まるようだと、肅宗が感慨深げに言いました。

ソ・ヨンギとチョンスは、極秘にトンイを探しまわっていました。

今回は女たちを売ろうとしていた悪玉たちを懲らしめていたのです。

トンイらしき女が混じっていたという情報を得たからでした。

しかし今回も、トンイの姿はありませんでした。

あちこちで密偵が動いていると、ソ・ヨンギは言います。

チョンスは、何があっても諦めないと答えていました。

密偵の事と、行く先々で兵を動かせる事に疑問を持ったチョンス。

するとソ・ヨンギは、発兵符(ﾊﾟﾙﾋｮﾝﾌﾞ)を見せてくれたのです。

都を出る時に、肅宗から賜ったと教えてくれました。

その頃、肅宗はトンイが居なくなってから100日と20日が過ぎたと言います。

ソ・ヨンギの職を解く理由は、トンイを探す事でした。

生きて戻ったトンイから話を聞いて、正しい決断をすると言ったのです。

夜になると肅宗は、トンイとの想い出の場所に出向きました。

トンイが座っていた場所を、とても愛おしそうに撫でていたのです。

その時の話を想い出し、切なさが募るばかりでした。

平安道.義洲(ｳｨｼﾞｭ)、トンイは生きていました。

死にかけた彼女を助けてくれたのが、ピョン商会の主人だったのです。

トンイは都のチョンスに、手紙を出していましたが返事はまだでした。

2ヶ月も意識が戻らず、医者も見放した程だったそうです。

今は主人を信じているが、手紙を出していないと知ると逃げ出すと考え、

綺麗で上品だから助けたが、今までつぎ込んだお金の元を取ろうとしていました。

トンイはピョン商店で、商売にも大活躍していたのです。

新しい妓楼ができるから、木綿の仕入れを増やすなど先見の明がありました。

そこに流罪でここに送られた役人が来ると、話を聞いたのです。

その役人に主人は豆を持たせ、部屋代を稼ぐように命じました。

この義洲で大きな商店に成長させたのは、損にならない事をしたからだと言い、

ただで滞在させる気など、初めからありませんでした。

男の名は“シム・ウンテク”と言い、彼は歴史書を占いの本に見立て、

豆1升で運勢を占うと叫んで、商売を始めたのです。

そこにトンイが現れ、これは詐欺だと言い始めました。

自分は両班で、シム家の25代目だと言い出します。

トンイも身なりはこうでも、宮廷の女官だと話しました。

二人はこれから深い縁になりますが、ここではまだ知らなかったのです。

ピョンは役所に呼ばれ、内密に朝廷の役人を接待してくれと言われます。

上手くいけば、ピョンにはご褒美が出るようでした。

謝氏南征記(ｻｼﾅﾑｼﾞｮﾝｷﾞ)の件が、オクチョンの耳にも入ったのです。

オ・テソクたちを呼んで、この書が二度と自分の目に触れさせるなと、

凄い剣幕で指示を出したのです。

それに伴い、監察府では宮廷内の謝氏南征記を没収しました。

最高尚宮となったユ尚宮は、風紀を乱す書だ言ってくまなく捜せと言います。

ポン尚宮は、風紀を乱すのではなく王妃が気に入らないと的を得て話しました。

前王妃の元にも、謝氏南征記が持ち込まれたのです。

しかしそれを読もうともせず、この事で肅宗が心配だと話しました。

チョン・イングクも書の話をしに来て、王が民の動揺を感じていると話したのです。

トンイはピョン商店の主人に、帳簿の整理を言い付かりました。

全てを終わらせ袋を捜していた時、兄への手紙を見つけたのです。

トンイは店の使用人に、手紙の事を訊いてしまいました。

店の主人は、トンイが利口で仕事ができるので手元に置いておく為に、

手紙を送らずに、嘘を付いたと話してくれました。

店の主人はトンイに、手間と金をかけているので手放さないと教えてくれたのです。

その頃、ソ・ヨンギたちはトンイの消息を掴んだのです。

商人たちの思いを込めた石手紙の中に、トンイの物がありました。

トンイが義洲を逃げ出そうとしていた時に、彼らは義洲に向かったのです。

シム・ウンテクは、店の使用人にトンイの事を訊いていました。

ここの主人が行商の帰りに、血まみれで死にかけていたのを助けたと知ります。

ウンテクは、字が読めて女官かもしれなくて血まみれの奴婢と不思議がっていました。

トンイが屋敷を逃げ出そうとした時、輿を見つけました。

そこには何と、あのチャン・ヒジェが乗っていたのです。

＜用語の簡単補足＞
　　唐鞋(ﾀﾝﾍ)：唐草模様を施した革靴

　　内需司(ﾈｽｻ)：王室の財産を管理する部署

　　烏頭(ｳｽﾞ)：山トリカブトの根茎

　　白朮天麻湯(ﾋﾞｬｸｼﾞｭﾂﾌﾞｼﾄｳ)：煎じ薬の一種・関節痛や神経痛などに効く

　　淑媛(ｽｸﾞｫﾝ)：王の側室に与える官位の一つ・従四品相当

　　承恩尚宮(ｽﾝｳﾝｻﾝｸﾞﾝ)：王の寵愛を受けて尚宮になった女官・正五品相当

　　右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)：都の西部・北部を管轄する捕盗庁

　　最高尚宮(ﾁｪｺﾞｻﾝｸﾞﾝ)：最高責任者の尚宮を称す

　　御酒(ｺﾞｼﾞｭ)：王が注いでくれるお酒の事

　　内医院(ﾈｲｳｫﾝ)：王と王室の薬を調剤する官庁

　　就善堂(ﾁｭｿﾝﾄﾞｳ)：チャン尚宮の居場所

　　都承旨(ﾄｽﾝｼﾞ)：王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官

　　監察府(ｶﾑﾁｬﾙﾌﾞ)：女官を監督する部署

　　左議政(ﾁｬｲｼﾞｮﾝ)：朝廷の高位官職名

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)の判官(ﾊﾟﾝｶﾞﾝ)：都の行政・司法を担当する官庁の高位官職名

　　豊山犬(ﾌﾟﾝｻﾝ)：狩猟犬

　　発兵符(ﾊﾟﾙﾋﾟｮﾝﾌﾞ)：王が兵の動員を命じる札

　　奚琴(ﾍｸﾞﾑ)：二弦の弦楽器　日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む

　　議政府(ｳｲｼﾞｮﾝﾌﾞ)：最高行政官庁

　　大司憲(ﾃｻﾎﾝ)：司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の長官の事

　　司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)：役人の違法行為を監督する官庁

　　剣契(ｺﾑｹﾞ)：賤民たちの秘密組織

　　捕盗庁(ﾎﾟﾄﾁｮﾝ)：犯罪を取り締まる官庁

　　従事官(ﾁｮﾝｻｶﾞﾝ)：捕盗庁の隊長

　　義禁府(ｳｨｸﾞﾑﾌﾞ)：重罪人を取り調べる官庁

　　掌楽院(ﾁｬﾝｱｺﾞﾝ)：宮廷の音楽を担当する部署

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)：都の行政・司法を担当する官庁

　　感　想　　

ピョン商会の主人を演じたチョン・ホグンさんは「イ・サン」にも出演しています。

この時の役柄は、悪党の先頭に立ってイ・サンを苦しめるものでした。
今回も同じように何処かで悪人になるのかと見ていましたが、ちょっと違うようですね。

善良な商人ではないようですが、全くの悪人でもなさそうですよね。
一つのドラマの印象が深ければ深いほど、その人柄がダブってしまいます。
それでもニコッと笑う顔を見ると、現代劇では違う感じを受けますよね。