2015/03/13 (Fri) 『トンイ(同伊)』第23話 届かぬ願い あらすじ、画像、キャスト、用語補足

第23話 届かぬ願い

内需司を出ようとした時、門番が手裏剣で殺されてしまったのです。

その刺客が自分を殺そうとしていると、トンイは気付きました。

その場から必死に走って脱げ始めたのです。

『トンイ(同伊)』女官時代(12話~)の主なキャスト

『トンイ(同伊)』まとめ一覧

トンイが逃げ込んだのは、ソ・ヨンギに紹介された司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の知事(ﾁｻ)の屋敷でした。

知事は掴んだ証拠を見て、トンイに刺客を送るとはと憤っていました。

内需司(ﾈｽｻ)の火事も、その者たちの仕業だと承知していたのです。

知事はこの証拠をすぐに肅宗に見せると言い、トンイの身の安全のため、

自分の親戚に身を寄せるように、下僕に指示しました。

女官の服装も危ないので着替えるようにと、言ってくれたのです。

そんな準備をしていた最中、知事の屋敷に刺客が現れました。

すぐに裏手から、証拠を渡してトンイを逃してくれたのです。

その直後に、知事は刺客の手にかかり亡くなってしまいました。

逃げている途中で、下僕が手裏剣で殺されてしまったのです。

トンイの胸にも手裏剣が刺さり、息絶え絶えに逃げて行きました。

チョン尚宮が、ソ・ヨンギとチョンスに連絡をしたのです。

内需司の火事もトンイを亡き者にしよと、肅宗が不在の時に起こった事でした。

チョンスがトンイの居場所を訊くと、消えてしまったと言われたのです。

ヒジェもトンイに手裏剣が刺さったまま、見つからないと禧嬪に話しました。

死体が見つかっていないが、生きていないと説明するヒジェ。

失敗は許されないと言う禧嬪は、二度とトンイの顔を見たくないと言いました。

深手を追っているトンイは、必死に肅宗の居る所を目指していたのです。

出血は止まらないまま、自分を鼓舞して歩き続けました。

ここで倒れては駄目だと言いながら・・・

翌日になり、肅宗は狩をしていました。

自分で弓を放つのですが、なかなか仕留められません。

何度目かで、肅宗は見事に鹿を射止める事ができたのです。

都に帰ったら、腕のいい職人に唐鞋(ﾀﾝﾍ)を作らせると言い出しました。

ハン内官は、トンイへかと尋ねたのです。

一日中、子犬のように走り回っているから丈夫で綺麗な靴をと注文しました。

ソ・ヨンギは捕盗庁の兵に、トンイをどんな事をしてみ見つけよと命じます。

そこにファン武官が、知事の死亡を報告してきました。

賊に襲われ皆殺しなのに、右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)はただの盗賊として片付けたのです。

チョンスは山の中を駆けずり回り、トンイを捜していました。

トンイは痛む傷を抑えて、証拠を握って肅宗の居る場所を目指したのです。

倒れこんで、意識が遠ざかる中での証拠を握っていました。

肅宗にオ・テソクが“謀反”が起こったと知らせたのです。

禧嬪は一睡もせず、トンイの生死の確認を待っていました。

肅宗が宮廷に帰ってくると、尚宮から報告が入ったのです。

意識を失っていたトンイの耳に、肅宗の行進する音楽が聞こえました。

すぐ近くに肅宗が居ると感じ、起き上がったトンイ。

何度も倒れながら、肅宗の乗る輿をみつけたのです。

立ち上がり声を出そうとした時、トンイは崖から落ちてしまいました。

トンイが心で叫んだ“王様”という声が、肅宗の耳に届いたのです。

すぐに輿を止めますが、肅宗は気のせいかと思い直してしまいました。

トンイの生死が分からないまま、チョンスは右捕盗庁に出向いたのです。

行った先はヒジェの執務室で、そのまま剣を首に当ててしまいました。

トンイが自分の妹だと話し、居場所を突き止めようとしていたのです。

そこに慌てて飛び込んできたソ・ヨンギが、剣を下ろせと命じました。

何を言っても、チョンスには聞こえていなかったのです。

「ここで犬死にしたいか、早く刀を下ろせ」と言われてしまいました。

目を覚ませ、こんな時だから冷静になるのだと平手打ちされます。

右捕盗庁でも、トンイを探しているのでまだ望みはあると言われました。

今回の一件を全て、トンイの図り事にされてしまうと言われたのです。

ヒジェからの手紙により、禧嬪はトンイが居なくなったと判断し、

オ・テソクに、決めてあった通りに事を進めるよう命じたのです。

漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)のオ・ユンに、肅宗にトンイの陰謀だと報告させました。

この報告に伴い、捕盗庁も捜索の対象になってしまいました。

オ・ユンはソ・ヨンギに、調べられるのは貴様だと言ったのです。

罪人を捕らえに来たと言って、監察府のチョン尚宮たちも捕まりました。

前王妃にも、掌楽院のファンたちにもこの話が伝わったのです。

肅宗は一人で考えこみ、ソ・ヨンギの執務室に出向いて行きました。

ソ・ヨンギは聞き及んでいる通りだと、話したのです。

禧嬪と南人が王妃を陥れたと、トンイと共に疑い探っていたと。

確かな証拠もなく、肅宗に話すことはできなかったと答えました。

王が大切に思う方の事を、トンイが簡単に言えなかったとも言ったのです。

罪を立証する証拠は捜せなかったと、悔しそうに続けました。

証拠のある内需司にトンイが忍び込んだが、消えてしまったと。

トンイは何もかも知っていながら、王に何も言えず消えてしまったと。

肅宗にとって、衝撃的な話でショックを受けていました。

一人で悩んでいると、トンイと話していた時の事を思い出したのです。

トンイが何度か、肅宗に大切な話をしようとしていたのを思い出しました。

肅宗は禧嬪の住まいに行き、聞きたい事があると言ったのです。

ソ・ヨンギとトンイが、してきた事を訊いたと話しました。

禧嬪は一度も肅宗を騙していないと、目を真っ赤にして話したのです。

自分を信じられないなら、王妃任命式は取り止めにしてと申し出ました。

ソ・ヨンギは罷免され、それを伝えた都承旨も残念だと言ったのです。

オ・テソクにもその王命が伝わり、念願が成就したと喜んでいました。

禧嬪が、王妃になる事が決まった瞬間だったのです。

悩んでいた肅宗の手元に、唐鞋が届きました。

ハン内官が送り返そうかと言いますが、手元に置きます。

中を空けて見てみると、トンイの事を思い辛くなってしまいました。

トンイに心で話しかける肅宗。

　　　　トンイ、そなたは今、何処に居る

　　　　どうか生きていてくれ

　　　　他には何も望まぬ

　　　　だからお願いだ、生きていてくれ
　　　　

そして王妃任命式を迎え、南人は喜び他の者達は悲しみにくれていました。

肅宗は、ニコリともせずにこの式を淡々と行っていたのです。

＜用語の簡単補足＞
唐鞋(ﾀﾝﾍ)：唐草模様を施した革靴

　　内需司(ﾈｽｻ)：王室の財産を管理する部署

　　烏頭(ｳｽﾞ)：山トリカブトの根茎

　　白朮天麻湯(ﾋﾞｬｸｼﾞｭﾂﾌﾞｼﾄｳ)：煎じ薬の一種・関節痛や神経痛などに効く

　　淑媛(ｽｸﾞｫﾝ)：王の側室に与える官位の一つ・従四品相当

　　承恩尚宮(ｽﾝｳﾝｻﾝｸﾞﾝ)：王の寵愛を受けて尚宮になった女官・正五品相当

　　右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)：都の西部・北部を管轄する捕盗庁

　　最高尚宮(ﾁｪｺﾞｻﾝｸﾞﾝ)：最高責任者の尚宮を称す

　　御酒(ｺﾞｼﾞｭ)：王が注いでくれるお酒の事

　　内医院(ﾈｲｳｫﾝ)：王と王室の薬を調剤する官庁

　　就善堂(ﾁｭｿﾝﾄﾞｳ)：チャン尚宮の居場所

　　都承旨(ﾄｽﾝｼﾞ)：王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官

　　監察府(ｶﾑﾁｬﾙﾌﾞ)：女官を監督する部署

　　左議政(ﾁｬｲｼﾞｮﾝ)：朝廷の高位官職名

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)の判官(ﾊﾟﾝｶﾞﾝ)：都の行政・司法を担当する官庁の高位官職名

　　豊山犬(ﾌﾟﾝｻﾝ)：狩猟犬

　　発兵符(ﾊﾟﾙﾋﾟｮﾝﾌﾞ)：王が兵の動員を命じる札

　　奚琴(ﾍｸﾞﾑ)：二弦の弦楽器　日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む

　　議政府(ｳｲｼﾞｮﾝﾌﾞ)：最高行政官庁

　　大司憲(ﾃｻﾎﾝ)：司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の長官の事

　　司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)：役人の違法行為を監督する官庁

　　剣契(ｺﾑｹﾞ)：賤民たちの秘密組織

　　捕盗庁(ﾎﾟﾄﾁｮﾝ)：犯罪を取り締まる官庁

　　従事官(ﾁｮﾝｻｶﾞﾝ)：捕盗庁の隊長

　　義禁府(ｳｨｸﾞﾑﾌﾞ)：重罪人を取り調べる官庁

　　掌楽院(ﾁｬﾝｱｺﾞﾝ)：宮廷の音楽を担当する部署

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)：都の行政・司法を担当する官庁