2015/03/08 (Sun) 『トンイ(同伊)』第19話 恩人との決別 あらすじ、画像、キャスト、用語補足

第19話 恩人との決別

肅宗がホ医官に命じたのは誰かと詰問しました。

誰もが信じられない“王妃様”という言葉が飛び出たのです。

何度も“王妃”というホ医官でした。

『トンイ(同伊)』女官時代(12話~)の主なキャスト

『トンイ(同伊)』まとめ一覧

そんな事になっているとは知らず、王妃はこれからの大妃への煎じ薬は、

自分の目の前で検査するようにと、内医院に申し伝えました。

そこにチョンウムが駆け込んできて、この話を伝えたのです。

監察府の中でも、可怪しいという声が湧き上がっていました。

そこに入って来たユ尚宮は、大妃殺害と禧嬪を陥れる罪も問われると言います。

王妃がトンイ達に内密に調べさせたのが、陰謀の証拠だと話しました。

トンイはチョン尚宮に、ホ医官の話は嘘だと言い張ったのです。

ホ医官が王妃を陥れる為に嘘の自白をしたのは、何のためか知らなければ、

王妃は勿論のこと、トンイたちも罪に問われることになるのです。

飛び出していくトンイを、チョンウムが止めようとしました。

チョン尚宮が、今が一番つらいはずだと言ったのです。

誰よりも信じていた禧嬪の策略の恐ろしさを、受け入れ難いと話しました。

トンイが苦しんでいるのと同じように、肅宗も信じ難かったのです。

王妃の話を思い出して、本当に王妃なのかと苦しんでいました。

誰も信じられず、一人で悩んでいたのです。

王妃は決して抜け出せない、禧嬪の罠に嵌ったと悟りました。

トンイはどうしても禧嬪に会いたいと、出向いたのです。

尚宮達は止めましたが、禧嬪が浅からぬ縁だと言って出て来ました。

禧嬪はこんな事をする方ではないというトンイ。

しかし禧嬪は顔色一つ変えず、トンイに警告したのです。

これ以上、出しゃばるな、口を閉ざし黙っている事だと！

トンイは信じられない言葉を、禧嬪から聞いてショックをうけたのです。

　　ご存じですか、禧嬪様

　　禧嬪様は、私の夢であり光のような人でした

　　私は禧嬪様に出会って、高い志を抱く事ができたのです

　　禧嬪様から受けたこれまでのご恩は、決して忘れは致しません

　　ですがこれ以上、禧嬪様が進む道に付いていく事はできませ

肅宗は王妃に会って、陰謀と言ったのを思い出していました。

禧嬪からは、どれだけの陰謀が仕組まれてきた事かと言うのです。

これまで気丈にしていたが、心を傷付けられたと言い張りました。

考えあぐねた肅宗は、ソ従事官を呼びました。

王妃も禧嬪も信じていないので、真実を突き止めよと命じます。

これ以上、こじれるまえに突き止めねばと、急がせました。

ソ・ヨンギに会いに来たトンイは、彼の口から捜査を命じられたと聞きます。

トンイと同じ思いだが、王妃の無実を証明するには証拠がいるといいました。

証明できなければ責を負うと言われても、トンイは一歩も引かなかったのです。

トンイは投書が届いた時から、陰謀が始まっていたとチョン尚宮に言いました。

それを確かめるため王妃に会うと、トンイに話は聞いたと言って、

禧嬪にはむかった事をあげ、辛かっただろうと声をかけてくれたのです。

トンイは王妃に届いた投書を、誰かに見せたかと尋ねました。

すると、相談する前に実家の親族に見せたと答えたのです。

禧嬪の仕業だと言い出したので、大事になる前に監察府に相談したと。

ソ従事官たちがホ医官の屋敷を調べていると、王妃の親族が覗いていました。

ファン武官が、屋敷の中から1万両の手形を見つけたのです。

これが何を意味するのか、ソ従事官は不安になりました。

肅宗は誰とも会わずに、ただ一人で悩んでいました。

ハン内官に、会いたい者が居ると言って、トンイを呼びに行かせたのです。

トンイが肅宗に声をかけると、とてもやつれた表情で待っていました。

トンイと並んで風にあたると、胸の重みが軽くなった気がすると言います。

そんな肅宗に煎じ薬の話をしようとすると、何も話したくないと言われました。

王妃のも禧嬪にも重臣たちにも会いたくないのに、トンイを思い出したと言います。

トンイと一緒にいると、楽しい気分になると言う肅宗。

そして、ここが宮廷で自分が王だというのを忘れられると言うのです。

トンイが“お辛いのですか”と聞くと、早く出会えれば良かったと言いました。

塀を越える事を覚えて、あの塀を越えて逃げ出していたと話したのです。

そんな話をしながら、肅宗とトンイは笑顔になっていました。

いずれ知らされる真実が怖いと言い出す肅宗。

肅宗にとって王妃は、王子の母である前に苦労をかけた妻だと言い、

禧嬪とは、長く心を通わせた仲だが信じられないと話しました。

どちらか一人を裁くのが辛いと言うのです。

それを聞いたトンイは、肅宗に話したい事を伝えようとすると、

肅宗自身が愚痴を言うのはいかんと、王の面目丸潰れだと遮りました。

トンイは今、判官と話しているので何を言っても平気だと言い出したのです。

それを聞いて大笑いする肅宗は、トンイは笑わせてくれると喜びました。

そして、トンイは自分にとって信じられる唯一の友になって欲しいと言い、

宮廷では誰も信じられないと、王としての孤独を見せたのです。

辛い時はいつも、自分を訪ねてきたとう自負がある禧嬪。

支えてきたのは自分だと言っていたのに、肅宗を訪ねると

そこには笑いながら話している、肅宗とトンイが居ました。

ショックを受けて自室に戻り、誰も寄せ付けませんでした。

肅宗が会いたかったのは、トンイなのかと言って・・・

自分の仕出かした事は棚に上げ、ご寵愛が薄れたと感じていました。

トンイは、チョンスに調べてもらった事を聞きに行きました。

すると、ホ医官と王妃の繋がりが判明してしまったのです。

これは王妃にとって、不利な条件を引き出した事になりました。

ソ・ヨンギは、イムサンギュ商会の主を呼び出したのです。

王妃の実家との繋がりは、清国との貿易で力を貸してもらって、

それからの付き合いだと証言し、これも不利な事になってしまいました。

ソ・ヨンギは肅宗に、ホ医官と王妃の実家の話や手形の話をしたのです。

手形の発行は大妃が倒れる前で、発行したのは王妃との繋がりもあり、

換金する所も、王妃との繋がりがあると判明してしまったのです。

肅宗は王妃の前に、手形を出して知っているかと聞きました。

自分は何も知らないと言い張る王妃に、肅宗はまた問いかけたのです。

今回の件を王妃の実家に、話した事はないかと言われてしまいました。

問い詰められた王妃は、あると答えたのです。

何故　話さなかったのかと言われ、話すべき事だと思わなかったと答えました。

あの医官が、実家と知り合いだったことも知らなかったと答えたのです。

完全に禧嬪の罠に嵌った王妃は、何も信じて貰えなかったのです。

悩み抜いた肅宗は、この件を義禁府に回せと都承旨に言いました。

オ・ユンは得意そうな顔で、王妃の関係する者全てに尋問すると兵に言いました。

アン尚宮が、この件が義禁府に回ったと知らせてきました。

自分達も捕まるが耐えてくれと言うと、チョン・イングクも守ると言います。

アン尚宮がもし疑惑を晴らせなかったら、自分達が犠牲になるとまで言いました。

アッという間に尚宮達は、義禁府に連れて行かれました。

その行列を、チャン・ヒジェは嬉しそうに見ていたのです。

一方のトンイは、逃げるのは卑怯者のする事で逃げないと捜査に出かけました。

王妃が禧嬪を呼んで、ここで終わらせよと言います。

禧嬪は、何を言っているのか分からないと答えました。

この件には多くの人の命がかかっていると、王妃が言いま。

しかし禧嬪は平然とした態度で、全部を否定して自分の心配だと言います。

王妃はここまでするのは王子の為か、王妃の座が欲しいのかと尋ねると、

この件は、自分には何の関係もない事だと言い切りました。

王妃は目の前に居る禧嬪が、とても哀れに見えました。

　　　　哀れだ、そんな事は口にしたくないであろう、

　　　　いっときは、そなたを羨んだ事もある

　　　　堂々としていて、輝いていて、憎らしかったほどだ

　　　　私はただ、形だけの王妃だと思うと、眠れぬ夜もあった

　　　　しかし、その考えがいかに愚かであったか、やっと分かった

　　　　そなたは、私が妬まねばならぬような

　　　　大した女子ではなかった

禧嬪は黙って聞いていましたが、それで気持ちが晴れるならと言い、

それも今日限りで、形だけのその座も差し出すと言いました。

王妃と向かい合った禧嬪が、彼女の本当の姿だったのです。

トンイを亡き者にしようとするヒジェは、禧嬪にその事を伝えました。

王妃の座に座っても、肅宗の心をトンイに奪われると感じたのです。

禧嬪もその話には、何も答えずに認めてしまいました。

そんな事になっているとは知らず、トンイは捜査を開始しました。

まず捕盗庁のファン武官に、手形の換金場所を聞き出したのです。

ここに来た事を内緒にしてと頼むと、今回も訳ありだと推測していました。

宮廷を出た時、チョンスに会ってここから逃げるのは嫌だと言います。

チョンスはお頭の娘でトンジュの妹だと言って、一緒に行くと言いました。

一緒に逃げる事もできないなら、トンイを守るという役目を果たすと言ったのです。

二人でイムサンギュ商会を捜し、換金の事も尋ねました。

1万両の換金は、そこでは出来ない事を知らされたのです。

王妃の実家もそんな事はせず、ホ医官もそんな手形を受け取らないと考えました。

チョンスの話を聞いて、店の誰かが買収されて偽の手形を作ったと考えました。

イムサンギュ商会を訪ねる事にしたのですが・・・

その話とトンイの動きに、注目している輩達が居たのです。

王妃の元に大妃のお付のト尚宮が、現状を報告に来ました。

たった今、拷問が始まったと聞かされ、泣きそうになる王妃。

ト尚宮は疑いが明かされるまで耐えるから、無駄にしないでと言ったのです。

そのまま王妃は、意識の戻らない大妃の枕元に行きました。

大妃が以前、誰にでも役目があると言っていた事を話し始めます。

「私の役目は、どうやらここまでのようです」と告げました。

トンイたちはイムサンギュ商会を見張って、書記が出てくるのを待ちました。

やっと出て来ましたが、チョンスは自分だけで行くと言い張るのです。

必ず突き止めるから自分を信じろと言われ、トンイはその場に留まりました。

チョンスは後を付けていたのですが、まかれてしまったのです。

そのうちに、何処かの刺客に襲われてしまいました。

実はソ・ヨンギも彼らを追っていて、捕盗庁の兵士と戦っていたのです。

その頃トンイは、ヒジェの差し向けたステクたちに囲まれていました。

ステクは「この女を捕らえよ」と手下に言ったのです。

＜用語の簡単補足＞

　　烏頭(ｳｽﾞ)：山トリカブトの根茎

　　白朮天麻湯(ﾋﾞｬｸｼﾞｭﾂﾌﾞｼﾄｳ)：煎じ薬の一種・関節痛や神経痛などに効く

　　淑媛(ｽｸﾞｫﾝ)：王の側室に与える官位の一つ・従四品相当

　　承恩尚宮(ｽﾝｳﾝｻﾝｸﾞﾝ)：王の寵愛を受けて尚宮になった女官・正五品相当

　　右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)：都の西部・北部を管轄する捕盗庁

　　最高尚宮(ﾁｪｺﾞｻﾝｸﾞﾝ)：最高責任者の尚宮を称す

　　御酒(ｺﾞｼﾞｭ)：王が注いでくれるお酒の事

　　内医院(ﾈｲｳｫﾝ)：王と王室の薬を調剤する官庁

　　就善堂(ﾁｭｿﾝﾄﾞｳ)：チャン尚宮の居場所

　　都承旨(ﾄｽﾝｼﾞ)：王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官

　　監察府(ｶﾑﾁｬﾙﾌﾞ)：女官を監督する部署

　　左議政(ﾁｬｲｼﾞｮﾝ)：朝廷の高位官職名

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)の判官(ﾊﾟﾝｶﾞﾝ)：都の行政・司法を担当する官庁の高位官職名

　　豊山犬(ﾌﾟﾝｻﾝ)：狩猟犬

　　発兵符(ﾊﾟﾙﾋﾟｮﾝﾌﾞ)：王が兵の動員を命じる札

　　奚琴(ﾍｸﾞﾑ)：二弦の弦楽器　日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む

　　議政府(ｳｲｼﾞｮﾝﾌﾞ)：最高行政官庁

　　大司憲(ﾃｻﾎﾝ)：司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の長官の事

　　司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)：役人の違法行為を監督する官庁

　　剣契(ｺﾑｹﾞ)：賤民たちの秘密組織

　　捕盗庁(ﾎﾟﾄﾁｮﾝ)：犯罪を取り締まる官庁

　　従事官(ﾁｮﾝｻｶﾞﾝ)：捕盗庁の隊長

　　義禁府(ｳｨｸﾞﾑﾌﾞ)：重罪人を取り調べる官庁

　　掌楽院(ﾁｬﾝｱｺﾞﾝ)：宮廷の音楽を担当する部署

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)：都の行政・司法を担当する官庁

　　感　想　　
禧嬪の行く道には付いては行けないと決断したトンイ。
王妃は以前、トンイのような優秀な子がチャン氏の傍にいるのが
羨ましいと言っていました。

今回の件で、王妃は廃位されてしまいます。
しかしその後のトンイは、王妃の復位の為に奔走していきます。
チャン氏が、欲を表に出さなかったとしたらと考えてしまいました。

事実の事柄を中心に、この物語が展開されていますから、
ごく当たり前の事なのですが、そうだったら変わっていただろうと
ちょっと考えると、トンイの人生も変わっていたかもしれません。

王妃が禧嬪の罠に嵌ったと知った時、とてもショックだったでしょう。
それでも劇中では、淡々と話していました。
逆にそれが、とても印象的に感じていました。

トンイを助けるため、チョンスは頑張って欲しいですね。