2015/02/27 (Fri) 『トンイ(同伊)』第10話 解かれた謎 あらすじ、画像、キャスト、用語補足

第10話 解かれた謎

トンイを助けるため、監察府に自ら出向いたチャン尚宮。

ユ尚宮は、規則通りに取り調べると言いました。

トンイは「尚宮様、どうして」と声を出したのです。

“苦労をかけた、すまない”と言って、取調室に入って行きました。

『トンイ(同伊)』第5話からの 主なキャスト紹介、画像（監察府を追加）

心配で監察府まで来たファンとヨンダルは、ポン尚宮を見て隠れました。

トンイを送ってきたポン尚宮は、また呼ぶかもしれないと言ったのです。

出迎えてくれたファンたちと、掌楽院に帰って行きました。

チャン尚宮が監察府に出向いた事で、宮殿内は大騒ぎです。

王妃にもその話が伝わり、自ら出向いたと驚いていました。

オ・テソクは、この話を昨夜のうちに聞いていたのです。

監察府に出向くというのは、威信や面目を失うことは知っているが、

自分の為に働いた者を見捨てては、誰も信じてくれなくなると話します。

威信は取り戻せても、信頼は取り戻せないと誠実さを表しました。

戻ったトンイに、ファンとヨンダルが厄除けのお酒を用意してくれました。

チャン尚宮が心配なトンイは、ちょっと喜べません。

しかし王様の寵愛を受けているので、大丈夫だと2人は言いました。

監察府では、チャン尚宮に何かを仕掛けようとしています。

取り調べを長引かせるようにと、ユ尚宮が指示しました。

チャン尚宮には、すぐに終わると言っていたのですが・・・

肅宗は、医官から報告された半夏(ﾊﾝｹﾞ)の事を考えていました。

半夏とすっぽんの甲羅と混ざり、毒が生じたと。

毒性に強い半夏は、内医院(ﾈｲｳｫﾝ)では使っていないと報告されたのです。

トンイは心配になり、チャン尚宮の住まいまで来ていました。

まだ連絡がないというので、困っていたのです。

そんな時、チャン尚宮を訪ねて肅宗が来てトンイを見かけました。

チャン尚宮を訪ねた事で、今回の一件が肅宗の知る事となりました。

取り調べが終わり外にでると、待たせていた者らが居ません。

ユ尚宮が現れ、自分が帰したと話したのです。

チョン尚宮の薬剤の中に、半夏が入っていたと言い始めました。

それを何に使ったかと言われ、オクチョンは愕然としたのです。

トンイにもその話が伝わり、行ってみると濡れ衣を着せられたと聞きました。

肅宗にもこの事が報告され、監察府の尚宮が証拠の品を持って来ました。

オクチョンの前にも、同じ半夏が差し出されたのです。

これが王妃の煎じ薬に入っていたと、ユ尚宮が言いました。

内医院では使われていない半夏を使うなど、お粗末な策略といったユ尚宮に、

オクチョンは“言葉を慎め、無礼だ”と、激怒しました。

今の立場は王妃を殺害しようとした大逆罪だと、見下したのです。

監察府に連行されたチャン尚宮付きの者たちは、位によって分けられました。

ポン尚宮はチャン尚宮に、何だか可怪しいと話しています。

そんな時、監察府の外から聞き覚えのある声が聞こえて来ました。

チャン尚宮はトンイの話を聞いてくれました。

薬剤を運んだ時、半夏は入っていなかったと断言したのです。

中は見ていないが、半夏の匂いがしなかったと話しました。

チャン尚宮は就善堂に半夏があった事を、トンイに尋ねたのです。

その証拠は？根拠は？監察府は目に見える物しか証拠とはしないと言われ、

この罪が決まれば、トンイも処罰は免れないと教えてくれました。

監察府のチャン尚宮に、助けてくれと懇願するトンイ。

何もできず、そのまま帰って行きました。

トンイの頭には“目に見える物しか”という言葉が渦巻いていたのです。

オ・テソクの屋敷に、オ・ユンが来て現状を話しました。

王妃の殺害容疑がかかったと。オ・テソクは知ったのです。

身代わりの者に罪をきせて、事を治めると言うオ・テソク。

トンイは殺された医者の遺体に、話してもらうと言い出しました。

判官の力を借りようと、漢城府に行きますが知らないと言われます。

その頃、判官を名乗った肅宗はこの事態の収集に困っていました。

遂に決断をした肅宗は、都承旨を呼ぶようにハン内官に伝えたのです。

おなじ頃、トンイは捕盗庁の前で様子を伺っていました。

ソ・ヨンギの事を思い出し、少し弱気になっていたのです。

そしてもう一人、初めて捕盗庁の中に入った者が居ました。

チョンスが仵作人として、初めての勤めをしていたのです。

ファン武官が気にしますが、先輩の仵作人が大丈夫だと話してくれました。

　

肅宗は内密に、オクチョンの所に出向きました。

彼女の仕業ではないと知りながら、宣旨を出すと言うのです。

すっかりやつれた彼女に、宮廷に入れなければよかったと話しました。

彼女はここには一人の男として来てくれたと、感謝しています。

自分の慕う方は、王様なのだから仕方がないと覚悟を決めているようで、

それを見ているだけで、肅宗の胸は張り裂けそうでした。

トンイは捕盗庁の武官に“医者殺し”の件で話があると門番に言いました。

誰も居なくなった隙に、中に入って遺体安置所を捜します。

やっと見つけて中に入り、医者の遺体を捜しました。

あまりの匂いで苦しくなったトンイは、鼻の下に持ってきたごま油を塗ります。

これで少し楽になったと、何体もの遺体を見て回りました。

やっと見つけた時、誰かが入って来たのです。

それは仵作人になったチョンスで、彼はトンイに関係する書類がないかと、

部屋に入ってすぐに、調べていたのです。

探しに来た先輩と一緒に、チョンスは帰って行きました。

トンイは一人になって、医者の遺体にお酢をみました。

色が変わっていないので、半夏に触っていないと分かったのです。

しかし帰る時に、ソ・ヨンギに出会ってしまいました。

検視室から出たのも見られ、何をしていたと聞かれたのです。

トンイを見て彼も驚き、人を呼んだのです。

そしてすぐに、検視室の警備を万全にしました。

監察府のチョン尚宮は、ポン尚宮と共にトンイの話の裏付けを、
極秘で調べ始め、殺された医師に半夏を売った業者がないと分かりました。
ユ尚宮に報告しましたが、握りつぶされてしまったのです。

監察府のユ尚宮が、夜が明け次第に義禁府に行くと伝えたのです。

更に、こんな形になり残念だと得意気に話しました。

最高の人材が集まる監察府が、こんなに無能でお粗末とはと言い捨てたオクチョン。

オ・テソクはトンイを、今回の犯人に仕立て上げるつもりです。

今夜中に、トンイを見つけなければなりません。

しかしトンイは今、捕盗庁に居るのでした。

ソ・ヨンギはトンイに安心して話せと言って、忍び込んだ訳を聞きました。

濃いお酢を取り出し、説明し始めたトンイ。

半夏の毒性を弱める事をするので、手にその痕跡が残ると話しました。

弱める為に使うのが生姜汁で、酢は生姜と混じると薄桃色に変色すると言い、

あの医者は半夏には、触っていなかったと判明しました。

そしてトンイは、チャン尚宮を陥れる為に仕組まれたと話したのです。

それを聞いてソ・ヨンギは、王に会うと副官に伝えました。

彼はどうして、トンイがこんな事を知っているのかと不思議でした。
彼の中で、トンイに対する疑念が芽生えてきたのです。

トンイは、ソ・ヨンギが帰るまで待たなくてもいいと言われます。

帰る途中で、オ・ユンの手先の男たちに襲われました。

視察に出ていた肅宗が、そのトンイを見つけ離せと叫んでくれたのです。

＜用語の簡単補足＞

半夏(ﾊﾝｹﾞ)：薬草の一種⇒体を温め停滞しているものを動かし発散させる作用

内医院(ﾈｲｳｫﾝ)：王と王室の薬を調剤する官庁

就善堂(ﾁｭｿﾝﾄﾞｳ)：チャン尚宮の居場所

都承旨(ﾄｽﾝｼﾞ)：王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官

　　監察府(ｶﾑﾁｬﾙﾌﾞ)：女官を監督する部署

　　左議政(ﾁｬｲｼﾞｮﾝ)：朝廷の高位官職名

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)の判官(ﾊﾟﾝｶﾞﾝ)：都の行政・司法を担当する官庁の高位官職名

　　豊山犬(ﾌﾟﾝｻﾝ)：狩猟犬

　　発兵符(ﾊﾟﾙﾋﾟｮﾝﾌﾞ)：王が兵の動員を命じる札

　　奚琴(ﾍｸﾞﾑ)：二弦の弦楽器　日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む

　　議政府(ｳｲｼﾞｮﾝﾌﾞ)：最高行政官庁

　　音変(ｳﾑﾋﾞｮﾝ)：音が乱れ国が滅亡する兆候

　　大司憲(ﾃｻﾎﾝ)：司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の長官の事

　　司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)：役人の違法コイいを監督する官庁

　　捕盗庁(ﾎﾟﾄﾁｮﾝ)：犯罪を取り締まる官庁

　　従事官(ﾁｮﾝｻｶﾞﾝ)：捕盗庁の隊長

　　問安婢(ﾑﾅﾝﾋﾞ)：夫人に代わって、正月の挨拶をする下女

　　義禁府(ｳｨｸﾞﾑﾌﾞ)：重罪人を取り調べる官庁

　　掌楽院(ﾁｬﾝｱｺﾞﾝ)：宮廷の音楽を担当する部署

　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)：都の行政・司法を担当する官庁