2015/03/20 (Fri) 『トンイ(同伊)』第28話 涙の再会 あらすじ、画像、キャスト、用語補足

第28話 涙の再会

トンイは、王宮殿を目指して急いでいました。

ウロウロしていた時、武官に見つかり何をしているのかと詰問されたのです。

武官に洗踏房(ｾﾀｯﾊﾟﾝ)の者かと言われ、何も返答ができませんでした。

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そのいざこざを肅宗も気が付き、そちらの方をみていたのです。

トンイの声が聞こえたような気がして、眺めていました。

何事だとハン内官に訊くと、身なりからして洗踏房の者が道に迷ったと話したのです。

迷ったなら、大事にせずに帰してやれと命じました。

トンイは肅宗を見て、内官に伝言を頼んだのです。

プンサンが王様にお会いしたいと伝えてくれと、叫んでいました。

肅宗が気にしていると、オクチョンが目覚めたと報告がありました。

目と鼻の先に肅宗が居たのに、トンイの声は届かなかったのです。

急いでオクチョンの住まいまで行き、安心したと伝えていました。

オクチョンは賤民の子として生まれて、この国の王妃に昇り詰める夢を見たので、

命をかけてでも、この座を守りたいと決意を話したのです。

それを聞いたヒジェは唖然とし、これからは命をかけ守ると言いました。

オクチョンが目覚めた事で、計画を実行に移す時が来たとヒジェが言います。

オ・ユンは前王妃も、前王妃を支持する者も逃れられないと話しました。

失敗はあり得ない、オクチョンに歯向かう者は全て排除すると言ったのです。

肅宗が混乱すると悩んでいた時、トンイも肅宗を考えていました。

ソリがトンイに、トンジュの形見である奚琴(ﾍｸﾞﾑ)を渡してくれたのです。

寂しい時に弾いていた奚琴は、今のトンイに必要だと言ってくれました。

肅宗はトンイの影を追って、想い出の場所にやって来ました。

たくさんの想い出が蘇ってきて、切なくなっていたのです。

それは二人とも同じで、長く苦しい夜を過ごしていました。

ソ・ヨンギ達が待ち望んだ、トンイの消息が分かったのです。

ソリの友である妓楼の主人が、その情報を入れてくれました。

正確には分からないが、都に行くと言っていたと話したのです。

オ・テプンの息子・ホヤンは、トンイの所属を突き止めてしまいました。

トンイに似ているというよりも、本物のトンイだと分かってしまったのです。

洗濯場で王妃の衣服を見つけると、そこには緑豆の豆のカスがありました。

そんな時、急に女官たちが騒ぎさして、監察府の検査だと分かったのです。

何とかチョン尚宮に伝える為、トンイは考え抜きました。

仕掛けをしてその列に並びましたが、ユ尚宮も付いてきたのです。

トンイが細工した部屋はシビ達が担当して、仕掛けは見つかりませんでした。

全てが終了して、監察府の女官たちは帰ってしまったのです。

しかしチョンウムは、トンイの仕掛けを見逃しませんでした。

以前、トンイが清国の暗号を見つけたのと同じ方法なのです。

筆に巻いてみると、そこには“洗踏房 水賜伊”と書いてありました。

水汲みだと分かると、すぐに動き出してくれたのです。

トンイは仕掛けがあるかどうかを、もう一度確かめに入りました。

女官が入って来て、盗みに入ったと誤解されたのです。

監察府に引き渡すと言い出した時、チョン尚宮が来てくれました。

生きていたと喜んで、トンイを抱きしめていたのです。

全員がトンイを捜して、王様も捜していたと教えてくれました。

ソ・ヨンギ達をわざと罷免させ、捜索に専念させていたのです。

肅宗に都承旨が話したのは、先の王妃に関わる事が起きたと伝えました。

前王妃を支持しているチョン尚宮たちは、ユ尚宮に捕まってしまったのです。

トンイはその事を知らず、チョン尚宮たちを待っていました。

ホヤンはトンイを見たとオ・テプンに話したのです。

そして肅宗は、都承旨から西人と監察府の密会を聞いていました。

オクチョンの仕掛けた企てとも知らずに、宮廷は暗黒と化したのです。

ユ尚宮にとって目障りなチョン尚宮を追い出せて、喜んでいました。

チョン・イングクも捕まり、罪人呼ばわりされています。

前王妃の住まいにも、兵士が来て住まいを壊していきました。

オクチョンが狙ったのは、前王妃の命だったのです。

トンイはチョン尚宮が連れ出されたのを見て、身の危険を感じました。

ヒジェはオ・テソクから、トンイの事を聞かされていたのです。

そしてオ・テプンは、オ・ユンにトンイの居場所を話してしまいました。

オ・ユンは、トンイが水汲みに成り済ましたと捜索を兵に命じました。

トンイはその様子を見て、自分を探そていると感じたのです。

右捕盗庁も漢城府も、兵を上げて捜索していました。

必死に逃げるトンイを見つけ、ジリジリと追い詰めてきます。

トンイはもう少しで、宮殿の外に出られる所まで逃げてきました。

自分の靴を脱ぎ捨て、そこに居るように装って逃げ切る事ができたのです。

その頃、ソ・ヨンギとチョンスが都に帰ってきました。

チョンスはファン達にトンイが生きていると伝え、行方を探すように頼んだのです。

ヒジェの部下に尾行されるのを、注意するように伝えました。

ソ・ヨンギは捕盗庁で、自分を探す男が居たと知りました。

トンイを助けている妓楼の執事だと思い、部下達に探させています。

トンイは逃げ切り、宮殿の見える場所から肅宗を思っていました。

同じ頃、肅宗はトンイに渡そうとした唐鞋(ﾀﾝﾍ)を見ていたのです。

そしてオクチョンは、体調が戻ってもいないのに肅宗を訪ねました。

オクチョンはトンイが宮殿に居る事で、焦っていたのです。

街の中をトンイの似顔絵を盛って、必死に探しているチョンス。

そこに偶然にも、執事を捜していたソリがチョンスと遭遇しました。

ソリからトンイと義洲で会って、一緒に来たと聞かされたのです。

その頃、肅宗はトンイと飲んだ呑み屋の店を訪ねていました。

肅宗はトンイと来た場所はそのままなのに、トンイだけが居ないと言うのです。

その時、肅宗は聞き覚えのある奚琴の音を聞きました。

その音色の先を辿ると、そこには泣きながら奚琴を弾くトンイが居たのです。

弾き終わるとトンイは「王様」と呟きました。

トンイは今日の事があり、絶望的になっていたのです。

「そなたであったか」と声をかけた肅宗。

トンイは急いで、肅宗の前に駆け寄ったのです。

本当にトンイかと、何度も聞く肅宗

次の瞬間、肅宗はトンイを抱きしめていたのです。

「そなただ、トンイ。良かった」と呟く肅宗。

肅宗はいつまでも、トンイを抱き締めていたのです。

＜用語の簡単補足＞

洗踏房(ｾﾀｯﾊﾟﾝ)：洗濯をする部署

親蚕礼(ﾁﾝｼﾞｬﾑﾈ)：王妃主宰の養蚕を奨励する儀式

（朝廷に関する用語）
　　議政府(ｳｲｼﾞｮﾝﾌﾞ)：最高行政官庁
　　内医院(ﾈｲｳｫﾝ)：王と王室の薬を調剤する官庁
　　内需司(ﾈｽｻ)：王室の財産を管理する部署
　　漢城府(ﾊﾝｿﾝﾌﾞ)：都の行政・司法を担当する官庁

　　監察府(ｶﾑﾁｬﾙﾌﾞ)：女官を監督する部署

　　司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)：役人の違法行為を監督する官庁

　　捕盗庁(ﾎﾟﾄﾁｮﾝ)：犯罪を取り締まる官庁

　　義禁府(ｳｨｸﾞﾑﾌﾞ)：重罪人を取り調べる官庁

　　掌楽院(ﾁｬﾝｱｺﾞﾝ)：宮廷の音楽を担当する部署
　　右捕盗庁(ｳﾎﾟﾄﾞﾁｮﾝ)：都の西部・北部を管轄する捕盗庁　

（官職名）
　　左議政(ﾁｬｲｼﾞｮﾝ)：朝廷の高位官職名
　　都承旨(ﾄｽﾝｼﾞ)：王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官
　　従事官(ﾁｮﾝｻｶﾞﾝ)：捕盗庁の隊長

　　最高尚宮(ﾁｪｺﾞｻﾝｸﾞﾝ)：最高責任者の尚宮を称す

　　判官(ﾊﾟﾝｶﾞﾝ)：官庁の高位官職名

　　大司憲(ﾃｻﾎﾝ)：司憲府(ｻﾎﾝﾌﾞ)の長官　

　　発兵符(ﾊﾟﾙﾋﾟｮﾝﾌﾞ)：王が兵の動員を命じる札
　　令牌(ﾖﾝﾍﾟ)：王の命令で動いている事を示す札

（内命婦）

　　淑媛(ｽｸﾞｫﾝ)：王の側室に与える官位の一つ・従四品相当

　　承恩尚宮(ｽﾝｳﾝｻﾝｸﾞﾝ)：王の寵愛を受けて尚宮になった女官・正五品相当

（その他）
　　恵民署(ﾍﾐﾝｿ)：庶民の医療施設

　　唐鞋(ﾀﾝﾍ)：唐草模様を施した革靴
　　白朮天麻湯(ﾋﾞｬｸｼﾞｭﾂﾌﾞｼﾄｳ)：煎じ薬の一種・関節痛や神経痛などに効く
　　奚琴(ﾍｸﾞﾑ)：二弦の弦楽器　日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む
　　豊山犬(ﾌﾟﾝｻﾝ)：狩猟犬
　　御酒(ｺﾞｼﾞｭ)：王が注いでくれるお酒の事
　　剣契(ｺﾑｹﾞ)：賤民たちの秘密組織