タファンがヤンイの荷物を見たがるのです。
それを制したのですが、自分は見てはいけないのかと言われました。
手を外せと言われ、手を取るとタファンは蓋を開けました。

　ﾀﾙﾀﾙ：どんな物を選んだのか気になる

　 ﾔﾝｲ：そんな

　ﾀﾙﾀﾙ：照れるな

　 ﾔﾝｲ：陛下

　ﾀﾙﾀﾙ：私が見てはならぬ物か？

　 ﾔﾝｲ：そうではなく

　ﾀﾙﾀﾙ：どくのだ

中身を見てすぐに閉じ、中に入れろとヤンイに言います。
皇太后たちの目がヤンイに集中し、逃れる事ができません。
次の瞬間、ヤンイは自らの手でその中身を見せたのです。

ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：どうかされましたか？

　ﾀﾙﾀﾙ：早く、運び入れろ

　　　　急いで中へ　

皇太后に何なのだと問われました。
皇宮の品物を調達できるようになった、ヨン行首からのお礼だと答えます。
ヨン行首も、ヤンイと同じ事を言って頭を下げました。

 

ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：金塊ではないか

 　　ﾔﾝｲ：ヨン行主が、宮中納品の独占権を貰った礼として

　　　　　　陛下にと

　ﾖﾝﾋﾞｽ:お許しください

　　　　　　謁見がかなわぬ故、貴妃様にお願いしました

ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：その話を信じろというのか

 　　ﾔﾝｲ：では、何だとお考えになったのですか？

ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：陛下

　　　　　この荷を全て、調べるようにご命令を

　　　　　他の箱にも金塊があれば、それは恐らく

 　ﾔﾝｲ：すべて開けよ

　ﾀﾌｧﾝ：そこまでだ、もうよい

それでも疑う皇太后の前で、ヤンイは全ての蓋を開けさせました。
皇太后はその全てを見たので、タファンがこれで充分と言ったのです。

 　ﾔﾝｲ：万一に備え

　　　　持ってくる金塊は、一日一箱だけに

実はこれはヤンイとヨンビスの間で、万が一の為に初めから
一日に金の箱は一つと決めていたのです。

『奇皇后』第42話 ペガンの牙が、征服戦争の開始　あらすじと感想、画像、動画、OST

　一言　

ヤンイとヨンビスの間に、素敵な決まりができていたのですね。
さすが、ヤンイは用心深いです。
それにしても、タファンは秘密資金の話があるのに、すぐに隠してくれました。

何かが起こった場合、ヤンイの地位が危うくなると知っているのです。
そしてそれは、自分の傍にはヤンイが居なくなる事と直結していますから。
見過ごすしかなかったのだと思います。