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韓ドラ大好き・おばさんの戯言

韓国ドラマに、急にハマってしまいました。 「あまちゃん」「半沢直樹」などのドラマ以降に、好きなドラマがなかったのです。 何気なくみた韓国ドラマに、どっぷりハマってしまったのです。 韓ドラ大好きと言っても、初心者なのですが頑張っています。

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第46話 父と子

走り疲れて座った肅宗は、昑(クム)に向かって話し始めました。
漢城府(ハンソンブ)の判官(パンガン)だと名乗り、王子にご挨拶しますと。
その時トンイは昑を探している途中で、昑の姿を見つけた気がしました。
塾の先生がトンイに声をかけた時、昑が先生を見つけたのです。
急いで隠れたので、トンイは見失ってしまいました。
先生に向き直し、お話があると言ってその場を立ち去ったのです。

トンイは先生に、昑の能力を黙っていて欲しいとお願いしました。
ずば抜けて優秀な王の子は、生き残るのが難しいと先生が察したのです。
先生はこの国で王子の教育係ができるのは、ウナクしか居ないと話しました。

肅宗が挨拶をすると、昑はこの身なりだから位が上だと気が付かないと言い、
それを聞いた肅宗は、自分より上の方がいらっしゃるとは思わなかったと。
このやり取りを聞いていたハン内官は、苦笑いしていたのです。
昑が講義が始まっていると困るので、一緒について行きました。
すると門にはカンヌキが止まっていたので、今日は休めばと肅宗が言い出し、
自分のそうだったが儒生達も、塀を乗り越えて講義をサボると言い出したのです。

家に帰っても叱られるという昑に、自分がご一緒すると言い始めました。
町に出て大道芸を見たり、相撲を観戦していたのです。
相撲が得意だと言ってしまい、何とか相撲をしないように頑張る肅宗。

両班の体面があるとか、自分の家の位は高いなど言い訳をします。
しかし、自信がないのかと昑に言われてしまいました。
簡単に倒せると言ってしまい、とうとう相撲をする事になったのです。
ハン内官は慌てて止めますが、もう後戻りはできない状況でした。

昑は大喜びで声援を送り、ハン内官たちは正視できない状況です。
あっさりと負けてしまった肅宗は、もう一度 挑戦しました。
今度は少し、相手に喰い付くのですが、やはり駄目です。

ハン内官が止めに入ると、無礼な奴を許せないと熱くなっていました。
すると今度は、相手がよろけてくれて遂に勝つことができたのです。
ハン内官は“王様”と呼びそうになり、大喜びする昑を肅宗は抱き上げました。
昑は汗をかいただろうと、渓谷の川に連れて行ったのです。
肅宗が入ろうとすると、夏でも渓谷の水は氷のようだとハン内官が言いました。
そんな言葉など、今の肅宗には全く入ってこないのです。
初めて昑と一緒に居られる時間が、楽しくてなりませんでした。
それでもやはり、渓谷の水は温室育ちの肅宗には冷たいのです。
昑が肅宗に水をかけると、彼もまた昑にかけ返しました。
こうして父親と息子は初めて、大自然の中で遊ぶことができたのです。
一方のハン内官は、ハラハラドキドキの連続でした。


その頃、トンイはソ・ヨンギとシム・ウンテクに昑の事を相談していました。
ソ・ヨンギが卓越した能力を持つ王子は恐ろしい目に遭うかもと言います。
もし禧嬪に知れたらと怖がるトンイに、これを伏せようとウンテクが言いました。

王子を教育する先生に、ウナクの名前を出したのです。
適任なのに、宮廷には近寄らないとソ・ヨンギが話しました。
不安はありますが、ウンテクの友人にウナクの弟子が居るそうなのです。

その者をから紹介してもらうと、話してくれました。
ウンテクは、王様にも報告するべきだと助言したのです。
トンイは、肅宗がやっと過ぎた日を忘れたのだから止めておくと答えました。

その頃、肅宗は昑の頭を膝にのせて、顔などを拭いていたのです。
昑が起き上がり、寂しそうな顔をしていたので肅宗が声をかけました。
すると、優しくされた事で父上を思い出したと言うのです。
知っての通り、宮殿の外で育ち父にも会った事がないと話しました。

漢城府の判官なら王様に会ったかと、どんなお方なのかを知りたがるのです。
肅宗は思い切って「王様をお恨みではないのですか」と訊きました。
すると「捨てたなどとんでもない、私達のためだ」と言うのです。
   私だけは解って差し上げろと、母上にそう言われた
   だから決して、父上を恨んだりしていない
   だけど母上が父上を思い出し、悲しそうな時は
   少し悲しくなる

   母上は今も、父上が恋しいのに
   母上も私も、父上に忘れられたから

そう言う昑に、肅宗は答えたのです。
   いいえ、それは違います
   王様は今まで、淑媛様と王子様を
   一日として、忘れたことはないはずです
本当に切なそうにして、昑に頷いて見せていました。

別れる時、昑は肅宗にオオバコを渡しました。
咳をしていたので、着替えている間に捜してたのです。
母上は自分が風邪をひくと、オオバコを煎じてくれると話しました。

昑が住まいに帰ると、すぐにトンイに叱られてしまったのです。
その様子を、肅宗は遠くから眺めていました。
「そなたには分かるな、余があの時の事を片時も忘れていない事を」と。
そして肅宗は大きく深呼吸をして「遂に来た」と言いました。
「長い間、待ち続けていた時がいよいよ来たのだ」と。
ハン内官は、肅宗の6年間を振り返り辛そうな表情をしていました。

昑はトンイに、漢城府の判官に風呂敷と書を買って貰ったと話しました。
大道芸を見たり相撲をしたり、楽しかったと話したのです。
トンイは漢城府の判官と聞いて、肅宗との初めての出会いを想い出していました。

トンイの住まいをジッと見ていた肅宗。
その姿を、オ・テプンの息子であるホヤンが見てしまいました。
彼は何故、王様がトンイの家を見ていたのだろうと不思議がっていたのです。

街には禁婚礼が出て、禧嬪は王妃が本気で世子に婚礼をさせると怒りました。
王妃殿に行くと、そこには世子が居たのです。
彼を帰した後、王妃に婚礼は早いと前回と同じ事を言いました。
婚礼を拒む理由を聞かれ、何も答えられなかったのです。
禧嬪が帰った後、王妃は「世子には何か、問題がある」と言いました。
そしてチョングムに、イム医官の下で働く医女を連れよと命じたのです。

その頃 トンイと昑は、ウンテクと一緒にウナクの家を捜していました。
ウンテクは、畑を耕していた者にウナクの家を尋ねます。
しかし彼は「そいつだった、らくだばった」と突き放すように答えました。

そんなはずはないと、ウンテクは探してくると言ってその場を去ったのです。
畑を耕している者が転びそうになった時、昑が手を添えて助けました。
彼の鍬を渡そうとしたら、持ち手に中庸の句が書いてあったのです。

それをスラスラと読み、意味まで説明した昑。
その者は、驚いた顔をしてトンイと昑を見比べていたのです。
そしてトンイは「貴方が、ウナク先生ですね」と言い当ててしまいました。

ウナクは自分が昑と同じ頃は、論語をたしなむ程度だったと話します。
王子の教育係をお願いしますが、断られました。
興味深くはあるが、朝廷に関わる者を教える気はないと言うのです。

先生以外を考えられないと言うと、雲鶴(ウナク)は自分には関係ないと言いました。
するとトンイはあっさりと「そうですが、お邪魔しました」と言うのです。
表に出ると、ウンテクが「何故、引き下がるのですか」と言いました。
トンイは、自分はまだ“豊山犬(プンサン)”だと言うのです。
劉備は孔明を得るために、三顧の礼を尽くしたと話しました。

自分は劉備のように立派ではないので、三度では足りないと言います。
トンイはウナクの住まいを見て語りました。
「先生はこれから、私に困らされるでしょう」と。

その頃、ホヤンの母であるパク氏はユン氏の家に居たのです。
ホヤンから“王様が淑媛の家を見ていた”と聞いて嫌味を言いに行きました。
父親のオ・テプンは、この話をヒジェとの取引に使おうと思っていたのです。

王様が淑媛を見ていたと聞いて、ユン氏は怒鳴りまくっていました。
ならず者を雇い、淑媛と王子を殺せと命じたのです。
その夜、その者たちは寝静まった住まいに火を着けてしまいました。

トンイが不審がりますが、寝ようとしていた時です。
煙が立ち込め、炎が迫っていました。
昑を起こしますが、息ができないと言って気を失ったのです。
そんな時、兵士たちが来て二人を助けだしてくれました。
ポン尚宮たちも助けられますが、昑の意識が戻らないのです。
火事の事はすぐに肅宗にも伝わり、馬を走らせました。

トンイは自分の手の火傷の治療よりも、昑が心配だったのです。
昑の所に行くと、医官が驚かれただけだと診断してくれました。
トンイがホッとして、庭に出て来た時です・・・

そこに駆け付けた肅宗が立っていて、トンイはどうしてここに王様がと言います。
肅宗は近寄って来て、トンイの涙を拭ってあげました。
「本当にトンイなのだな」と言って強く抱きしめたのです。
宮廷を出た6年前から、肅宗の命で兵士が住まいを警護し続けたと知り、
肅宗に「どうして、王様が兵を」と尋ねました。
火傷で傷付いた手を取り、肅宗は心の叫びを話し始めたのです。
   そなたの事を手放せると、本気で思っていたのか
   そなたは忘れられたか  
   余は片時も、そなたから離れたことはない
   そなたと話し、共に笑い
   そうして一緒に、王子が育つのを見ていたのだ
   心では、毎日そうしていた

   だがもう、それも終わりだ
   そなたをこの目で見て、王子をこの胸に抱く
   宮殿に戻って来い、トンイ
   王子と共に、そなたが居るべき場所
   王子が居るべき所に戻って来い

トンイはそれはできないと言います。
王自らが、王命に背くような事をと、拒みました。
すると肅宗が、静かに語り始めたのです。
   余がこれまで、長い月日を耐えてこられたかわかるか
   元に戻せると思ったからだ
   時が経てば、そなたと我が子を取り戻せると思ったからだ
   
肅宗は宮殿に帰りすぐに、都承旨を呼びました。
火事の現場にあったカンヌキを見て、怒りが込み上げてきたのです。
そして翌日、朝廷の重臣たちが集まり肅宗に異を唱えました。

ところが肅宗は、その前に話したいことがあると言い出したのです。
宮殿の外で暮らす王子は、今年で7歳だと言いました。
7歳といえば“宗学(チョンハク)に入学し王室の教育を受ける歳だと。

王室の掟に従い、淑媛と王子を宮廷に戻すと宣言しました。
昨夜のカンヌキになった物を取り出し、火事の話をしたのです。
淑媛を死罪にするとは言っていない、王子にも王族の教育を受けさせないとも。
王の子である王子とその母・淑媛が、危険に晒されているのだから、
臣下がいう通りに宮殿に戻さず、再び命を脅かされた時には、
そなたらの命をもって償えと断言しました。

これで肅宗の意志が通り、トンイたちが宮殿に戻ることになりました。
監察府では、全員がそれを喜び“時を待っていた”と話しています。
ユ尚宮たちも、一緒にその輪の中に入って笑っていました。
トンイの真心が、ユ尚宮達の性根まで変えてくれていたのです。

王妃はとても喜び、王様は必ずトンイを呼び戻してくれると信じていました。
喜んでばかりはおられず、禧嬪たちに対抗する為に西人がまとまるように言い、
「早く淑媛に会いたい、今から待ちどうしい」と心から喜び話していました。

ところがトンイは、宮殿に戻るのが怖いと言い出したのです。
王子の能力が、怖いと思わせていました。
ソ・ヨンギは避けて通れると思えるかと、冷静に助言したのです。

トンイが一人で悩んでいた時、昑が嬉しそうにやって来ました。
昨夜、父が来て頭を撫でてくれ 手を握ってくれたと思ったのに、
夢だと分かって、悲しくなったと話したのです。

昑は、これでやっと父上に会えるという事でしょうと言いました。
その言葉を聞いたトンイは、この子の為にも宮殿に行こうと決意します。
どんな風も自分が盾となって、全部防いでやると覚悟を決めました。

朝廷では、禧嬪の部屋でトンイ達が戻ってくる事を話し合っていました。
こじつけだと騒ぐヒジェにムヨルは一理ある、火事も後押しをしたと言います。
禧嬪は「王様が命をかけろと言うなら、南人に私に命をかけろと伝えよ」と。

そして遂に皆が見守る中、トンイ達が宮廷に帰ってきました。
二つ並んだ輿の中から、笑顔で出て来た昑と真剣な顔のトンイ。
トンイは皆の顔を見たら、やっと笑顔になったのです。

 

 emoji 感 想 emoji
トンイが知らない間に、肅宗と昑は仲良しになっていましたね。
漢城府の判官とは、肅宗も芸がありません。
トンイに言った事と同じで、トンイも昔を懐かしんでいましたね。

そんな二人の心は、いつも同じように動いていました。
夜空を見上げならがら、物思いにふけっていた時。
宮殿でも肅宗が、同じ夜空を見ていたのですからね。

歳は離れていますが、本当にこの二人は心の底から愛し合っていたのでしょう。
実録にも登場するトンイですが、49歳の若さでこの世を去りました。
その2年後に肅宗も無くなるのですが、60歳だったそうです。

トンイの背中を押してくれるのが、いつもソ・ヨンギですね。
父のヒョウォンと彼の仲が、トンイの父親代わりをさせたのでしょう。
今回も、ソ・ヨンギの言葉が心に残り、宮殿に帰っていったのですから。

トンイは2度目の宮廷入りになりますが、今回は王子と一緒です。
凛とした雰囲気で、とても素敵な“母上”になっていますね。
今度はどんな展開が待ち受けているのやら、楽しみです。

<用語の簡単補足>
(朝廷に関する用語)
  議政府(ウイジョンブ):最高行政官庁
  内禁衛(ネグミ):王室の警護を担当する親衛隊
  内医院(ネイウォン):王と王室の薬を調剤する官庁
  内需司(ネスサ):王室の財産を管理する部署
  漢城府(ハンソンブ):都の行政・司法を担当する官庁
  監察府(カムチャルブ):女官を監督する部署
  司憲府(サホンブ):役人の違法行為を監督する官庁
  捕盗庁(ポトチョン):犯罪を取り締まる官庁
  義禁府(ウィグムブ):重罪人を取り調べる官庁
  掌楽院(チャンアゴン):宮廷の音楽を担当する部署
  右捕盗庁(ウポドチョン):都の西部・北部を管轄する捕盗庁 
  洗踏房(セタッパン):洗濯をする部署
  礼賓寺(イェービンシ):賓客や宰臣の饗宴や食物を司った官庁

(官職名)
  庶尹(ソユン):漢城府の重職
  左議政(チャイジョン):朝廷の高位官職名
  都承旨(トスンジ):王命の伝達と王への報告を行う官庁の長官
  従事官(チョンサガン):捕盗庁の隊長
  最高尚宮(チェゴサングン):最高責任者の尚宮を称す
  判官(パンガン):官庁の高位官職名
  大司憲(テサホン):司憲府(サホンブ)の長官 

  発兵符(パルピョンブ):王が兵の動員を命じる札
  令牌(ヨンペ):王の命令で動いている事を示す札
  謄録類抄(ツゥンノンユチョ):国境の軍の配置記録書

(内命婦)
  淑媛(スグォン):王の側室に与える官位の一つ・従四品相当
  承恩尚宮(スンウンサングン):王の寵愛を受けて尚宮になった女官・正五品相当

(その他)
 信標(シンピョ):王室の者である事を証明する札
 楽記(ガッキ):音楽に関する経典
 六経(リクケイ):儒教の6種類の経典
  賓慶堂(ポギョンドウ):トンイが暮らす住まい
  親蚕礼(チンジャムネ):王妃主宰の養蚕を奨励する儀式
  恵民署(ヘミンソ):庶民の医療施設
  唐鞋(タンヘ):唐草模様を施した革靴
  白朮天麻湯(ビャクジュツブシトウ):煎じ薬の一種・関節痛や神経痛などに効く
  奚琴(ヘグム):二弦の弦楽器 日本語でけいきん、中国語でシーチンと読む
  豊山犬(プンサン):狩猟犬
  御酒(ゴジュ):王が注いでくれるお酒の事
  剣契(コムゲ):賤民たちの秘密組織
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何処にでもいるおばさん・chae
性別:
女性
職業:
ただの主婦
趣味:
韓国ドラマ鑑賞
自己紹介:
2年前に病気になり、自由に外出ができなくなりました。
そんな時に、たまたま見た「奇皇后」で、韓国ドラマにハマりました。
リアルタイムに追いつくのは、アッという間でした。

心が折れそうになった時に、必ず見るのドラマがあります。
「宮(クン)Love in Palace」の16話と最終話。
泣きたい時のお薦めです。

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