2014/12/25 (Thu) 「奇皇后」12話 追い詰められた皇帝の心のしこりが、台詞、感想、動画

　　ﾀﾝｷﾞｾ:崖っぷちの皇太后か、見苦しいな
　　ﾀﾅｼﾙﾘ:今すぐにでも、崖の下に落としたい
　　ﾀﾝｷﾞｾ:しばらくご辛抱を、皇后様
　　　　　　　皇太后自ら、飛び降りるでしょう

そんな会話をしている時、タファンが姿を現しました。
　　ﾀﾌｧﾝ：早くお立ちください、下の者が見ています
　ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：再診は許さぬと、陛下が命じるまで
　　　　　　　一歩たりとも動きません
　　　　　　　ここで石になります
　　ﾖﾝﾁｮﾙ:出家して、感業寺で石になってください
　ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：陛下に奏請(ｿｳｾｲ)中です、見えませんか
　　ﾖﾝﾁｮﾙ:再診を望む臣下の上書が絶えません
　　　　　　　陛下の心を見だすとは、不忠極まりない事です
　ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：臣下を操り、陛下を苦しめるのは
　　　　　　　丞相ご自身です
　　ﾖﾝﾁｮﾙ:今すぐ、この場で再診をお命じください
　ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：いけません、絶対になりません
　　ﾖﾝﾁｮﾙ:すでに陛下は、許可なさいました
　ﾌﾞﾀﾞｼﾘ：なりません、陛下
　　　　　　　いっそ、私の首をはねてください
　　ﾀﾌｧﾝ：やめろ！
　　　　　　　いい加減にしろ！
　　　　　　　たくさんだ！
そう叫んで、タファンはその場から逃げて行きました。
彼の後ろ姿に向かって、2人が“陛下”と叫んだのです。

そんな出来事があった時、パク氏はやっと起き上がれました。
　　ｽﾝﾆｬﾝ:再診を許可なさるよ、陛下に伝えます
　　　ﾊﾟｸ:ヤンイ、怖いわ
　　ｽﾝﾆｬﾝ:大丈夫です
　　　　　　　大事になるほど、皇后の罪は重くなります

タファンは凄い勢いで、歩いていたのです。
　　　ｺﾙﾀ:陛下
　　ﾀﾌｧﾝ：命令だ、ついて来るな
　　　　　　　一人になりたい
　　　ｺﾙﾀ:陛下、陛下・・・

この姿を、スンニャンは見てしまったのです。
　　ﾀﾌｧﾝ：死にたい、スンニャン
　　　　　　　あの時、大青島で死ねばよかった

タファンが振り返った時、そこにはスンニャンが立っていました。
　　ﾀﾌｧﾝ：何故、ここに？
　　ｽﾝﾆｬﾝ:陛下にお話があります
　　ﾀﾌｧﾝ：私をあざ笑いに来たのか？
　　　　　　　そなたを裏切って得たこの王座が
　　　　　　　こんなにも情けない物かと、聞きに来たのか？

『奇皇后』第12話 敵と味方、憎悪の渦　あらすじと感想

　　一言　
タファンが丞相と皇太后の間に挟まれ、話す度にそちらを向いて、
二人が怒鳴り合う中で、タファンの心が折れてしまったのでしょうね。
その気持ちも良く分かります。

そして一人になって、語りかけた相手がスンニャンでした。
まさか後ろに本人が居るとも知らず、本音を吐き出したのです。
本当に彼はその時、死にたいほど苦しかったのでしょう。

そしてスンニャンがそこに立っていて、本音が出たのだと思います。
自分が裏切ってしまった事への罪悪感は、常に彼を縛り付けていたのでしょうね。
あの場で素になったタファンは、スンニャンに詫びる前に言ってしまいました。

こんな座の為に、自分たちを裏切ったのかと。
スンニャンの本当の怒りは、彼の証言で実の父親が殺された事です。
その真実は、まだずっと先になってタファンに告げられます。